"写真撮らせてもらってもいいですか?"と言われた話
ある平日の午後。
いつものように自宅前にミニを停め、車から降りようとしていた時のこと。
若いご夫婦がベビーカーを押しながら足早に近づいてきた。
そして...
「あの~すいません。この車、写真撮らせてもらってもいいですか?」
突然すぎてビックリしたが、もちろん即OK!
奥さんも「昔から乗りたかったんです。可愛い!」とはしゃぎ気味。
旦那さんはスマホを構えて、ボンネット、グリル、リア、ナンバー、内装…と、まるで撮影会になった。
子供の頃奥さんのお父さんがミニに乗っていたらしく、自分も大人になったら乗りたい!とずっと憧れの車だったそう。
「自分も子供が手離れしたら乗りたいんですよね!」と笑う旦那さんに、奥さんは「あと10年か?まだあるかなミニって車!」と返していて、なんだか微笑ましい瞬間でした。
ミニに乗っていると、よくこういう場面に遭遇する。コンビニやGS。街中でも、ほんと知らない人によく声をかけられる。これがプリウスやNBOXじゃ、まず起きないだろう。
「若い頃乗ってた!」「父が好きで」「子どもの頃、近所に停まってて…」
そんな思い出が、世間の人にはどうも突然蘇るようだ。
もしまたあのご夫婦に会えたら、次は助手席に乗せてあげよう。
エンジンの音と振動。決して静かじゃないのに、なぜかワクワクする乗り味。それを味わったら、きっと手に入れたくなるはず。
ミニは「人と話が生まれる車」。
こういう瞬間があるから、この車は降りられないんだなあ。
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