ミニのドアを閉めた時の“カクン”という音が好きだ
ウチのミニは、助手席側のドアを開け閉めすると、決まって「カクン」という金属音が鳴る。最初に乗った人はほぼ100%の確率でビックリする。
ドアを閉めると「え、今の音なに?大丈夫?」「壊れてない?」と、ちょっと心配そうな顔をして私の顔を覗き込んでくる。
そりゃまぁ、たしかに分からなくもない。プリウスでこんな金属音がしたら、それはもうトヨタの整備工場への直行案件だろう。
でも、ミニの場合はちょっと違う。
イヤ、"違う!"と言い切れるほど自信があるわけではないが(笑)
確かに、もしかしたら実際はどこかおかしいのかもしれない。でも、その曖昧さすら、なんだかミニらしいので放置しているだけ。
そもそも、ミニに乗っていると「音」「振動」「匂い」。どこかおかしいところは山盛りあって、ちょっとした変化を含めて全部が愛着になる更新料。
この「カクン」という音も、私にとってはミニが元気に息をしている証拠というか、「今日も頼むぞー!」と手を叩いて気合いを入れているように聞こえる。
現代車は、静かでスムーズで、ドアを閉めても“バスン”と空気を吸い込むような洗練された音がする。それはそれでとても快適だけれど、ミニのあの"バシャ"という金属っぽい響きは、なんとも言えない"古い機械の味"がある。
レコードプレーヤーに針を落とすときの「パチッ」という音や、古いカメラのシャッター音の「バシャ」ように、少し無骨で胸の奥に響く感覚。
「ヤバいんじゃない?」と言われても、私は胸を張って言える。
「うん、まぁヤバいと思うけど、それも含めて楽しいのよ」と。
完璧じゃないけれど、そこに愛情が生まれる。
新品の家電や最新の車では味わえない、ちょっとした不便さ、ちょっとした心配、ちょっとした手間。その全部が、ミニとの思い出になっていく。
だから私は今日も助手席のドアを開けるたびに、「よしよし、今日も元気にカクンって鳴ってるな」と、ちょっとだけ嬉しくなるのだ。
周りの人には理解されなくてもいい。だってミニは、数字や機能ではなく"感情"で乗る車なのだから。
誰か"ウチのミニの助手席のドア"診てくれる人いませんか~
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