ミニオーナーに聞いたミニの魅力は"サイズ感"だった

33th ジャパンミニデイは"ミニ乗りの学園祭"のようなもの。だから会場の渚園は聖地となり、毎年全国から数千台のミニが集結する。イベント終了後、聞いた話によると今年は過去最高の4000台だったそうで、会場周辺には積載車を何台もスタンバっていたとか。そりゃこんな古い車だけに、トラブルで走れなくなったミニも続出しただろうと思っていた。


イベントの前日にフェイスブックで知ったのは、往路の高速で突然エンジンがストール。泣く泣くレッカーを呼ぶことになった知り合いのIさん。結局、ミニは修理屋に預け、電車で渚園まで駆けつけたという強者。自分がそんな状況なら落ち込んで参加を諦めそうなところだが、Iさんは違っていた。会場では会った時は笑っていたけれど、なんとなくガッカリした後ろ姿が忘れられません(-_-)


次に、東名高速を走行中に突然"運転席の窓が閉まらなくなった"というMさん。冷たい風と音を浴び続けながらの高速走行は、なかなかスリリングで体感的には"MOKE"に近い感じだったとMさん本人は苦笑いでした。


さらに、こちらも高速走行中にフェンダーモールが外れ、ブランブランと空気を切り裂きながら揺れ続け、やむなくSAにピットイン。仲間に両面テープで応急処置してもらったNさん。何人かで処置している光景はまるでレースのピットインのようだった!と笑って話していました。


──しかし、ここで疑問が生まれます。

「今どき、なんでこんなにトラブルの起きやすい古い車に乗るのでしょうか?」


最新の国産車と比べれば、故障は多く、快適装備もほとんどない、雨が降ればどこかしら水が入り、"ミニを知らない人"からすれば、理解しがたいことばかり起きるのに...

会場で会う人会う人に冗談交じりで聞いてみました。


――「なんで、ミニに乗ってるんですか?」

すると、驚くほど答えが揃っていたのです。


「なんでって、このサイズ感で走る車なんて、他にないでしょ!」

そう、全長約3m。全幅約1.4mのこのサイズ感"。

ミニは軽自動車よりも小さい。でも、その"小ささ"がただの寸法ではないんだとか。


・狭い道でもスイスイ走れる

・駐車がラク

・カートのように「動いている感」が伝わる

・まるで"クルマと対話"しているような一体感


何百馬力で押し切るのではなく、小さく軽い車体だからこそ生まれる楽しさ。路面のギャップも、エンジンの振動も、ステアリングの反応も、全部ダイレクト。現代の車が失ってしまった「操る感覚」が、このミニには詰まっていると。

さらに、小さい車体なのに、人が乗ればどこかコミカルで、ちょっと可愛い。駐車場でも街でも、なぜか誰かに声をかけられる。気づけば周りが笑顔になる。そんな車、他にあるだろうか。


「ミニはよく壊れる!」と言う人がいるけど、オーナー連中はみんなこう言う。

『壊れるから嫌いになるんじゃなくて、壊れても乗りたいって思える車』だと


そして最後に、レッカーを呼ぶことになったIさんが言った一言が忘れられない。

「大きい車じゃ味わえない"小さな幸せ"がある。"小さい"ね!」


たったひとつの答えを探していたはずが、結局辿り着いたのは、大半のミニオーナーの、「小さい」ものへの愛。故障もトラブルも含めて、すべてが思い出になる車。

そして、その中心にはいつも「サイズ感」があるのでした。

クラシックミニ雑貨|日遊品 トミー1号2号

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