「やったらできる子」オカンが残した最強の呪文

小さい頃から、死んだオカンによく言われていた言葉がある。

京都の着物屋の娘で、厳しい父親の育てられた超真面目なオカン。


そのオカンがことある毎に

「あんたは、やったらできる子やのに...」

と言い続けた。


テストの点が悪かった時も、通知表をもらって帰った時も、決して「アホ!」とは言われない。その代わり、なぜか"惜しい存在"として扱われる。


やればできる。やらないのが問題。素材はいい。……いやいや、ほんなら今の結果は何なんだ。子供ながらに「褒められているようで、なんか褒められていない」この言葉に、なんとも言えないモヤモヤを感じていた。


でも最近ふと思った。

これ、親の心理作戦だったんちゃうかと。


「あんたは賢い」と断言してしまうと、子供は安心して努力をやめる。

「あんたはダメ」と言えば、やる気を失う。

そのちょうど間、

一番効くところをピンポイントで突いてくるのが、「やったらできる子やのに」。


つまり、

"才能はある。だが今は発揮していない。発揮するかどうかは、お前次第や。"

これ、冷静に考えるとメチャクチャ巧妙ではないか。

責任はすべて子供側。

親は決して否定していない。

なのにプレッシャーだけは、しっかり残る。


しかもこの言葉、後になっても効いてくる。

大人になった今でも、何かうまくいかない時に

「いや、オレはやったらできるはずなんだけどな...」

もう完全に脳にインストールされている。

アンインストール不可。

なかなか厄介だ。


もちろん、オカンがそこまで計算していたかは分からない。

たぶん無意識。でも結果として、この一言は

「お前は無能ではない」

「努力次第でどうにかなる」

という感覚を、じわじわ刷り込んでいた気がする。


結局のところ、

あの言葉は"勉強させるための作戦"だったのかもしれないし、

何も考えていなかったのかもしれない。


でも一つだけ確かなのは、

今こうしてブログでネタにできている時点で、

この勝負――

オカンの勝ちなのかもしれないということである。


クソ~、やっぱり賢かったのはオカンのほうやった。


人を褒めるのが苦手自分には恥ずかしいことだが、

今夜は言おう「スカート履けばもっと可愛いよ!」って...

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