もうすぐ60歳を迎える今、ミニがくれる癒し

若い頃は"速さ"や"カッコ良さ"に夢中でイジってばかりしていたけど、この歳になると「ノーマルでスーパーの買い出しに使えるサイズが丁度イイ!」と思うようになってきた。


ウチには子供もいないし、夫婦だけの暮らし。SUVやミニバンの需要はまったく無い!せめてあと20年は乗りたいと思うけど、正直なところ5年前に大きな病気をしてから体力も衰えてきて、整備やメンテナンスを自分でこなすのは難しくなってきた。

それでも、ミニに乗り込む瞬間のワクワク感は、若い頃と少しも変わっていない。ドアを開け、低いシートに腰を下ろし、キーを回した瞬間に響く独特のエンジン音。どこか頼りなさそうで、それでいて力強さを秘めた音が、「まだまだ行けるぞ」と励ましてくれているように聞こえる。


現代車のような快適装備は何一つない。パワステもなければ、静かな室内もない。けれどもこの不便さこそが、今の自分には心地よい。ハンドルを回すたびに腕に伝わる重さや、舗装の継ぎ目を拾う足回りの感触は、五感で"運転している実感"を味わわせてくれる。

そして、なにより癒されるのは、その小ささ。スーパーの駐車場にちょこんと収まる姿、それが妙に可愛らしい。昔は「速さ」や「見た目」にしか目がいかなかったのに、今はこうした"生活に馴染む愛嬌"に魅力を感じるようになった。


正直なところ、車検や修理のたびに「もう乗り換えようか?」と思うこともある。確かにお金のことだけを考えれば、軽自動車を買った方がずっと楽だ。でも、ミニに乗っていると、合理性だけでは語れない「気持ちの満足」がある。ハンドルを握ると、心が少し若返ったように感じる。贅沢な話である。


しかし、歳を重ねるとやりたいことも減り、人生のスピードは自然とユックリになる。それは悪いことではなく、むしろ小さなミニでのんびり走る時間が、今の自分には一番の楽しみだ。この時期になると窓を開け、秋の風を感じながら好きな音楽を聴くと、不思議と元気が湧いてくる。


あと20年乗れたら80歳。現実的には難しいかもしれない。でも夢を見るのは自由だし、ミニと一緒なら「まだやれる」と思える。人生の節目に差しかかる今こそ、若い頃以上にミニの存在が心の支えになっている。

幸いにして、同じ歳のミニ乗りさんが全国に何人も知り合いにいるので、お互い励ましあって乗り続けて行きたいと思う。


頑張るぞ昭和40年生まれ!

クラシックミニ雑貨|日遊品 トミー1号2号

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