お盆休みに出かけなかった派のリアル
お盆休みが明けると、職場や友人との会話で必ず飛んでくるのが「休みどこ行った?」という質問。ここでハワイや沖縄なんて答えられれば華やかですが──現実は「いや、ずっと家にいた」の一言で終了。すると相手も「…あ、そうなんだ」と微妙な空気になるのは"あるある"ですよね。
でも実は「どこも行かなかった派」には共通するリアルな習性があります。例えば、冷房の効いた部屋から一歩も出ずに気づいたら1日が終わっているとか、テレビ中継でプロ野球を観ながら「俺は球場よりも解説を楽しむ派だ」と勝手に納得しているとか。さらには、スーパーの混雑を避けて深夜に買い物に行くのがちょっとしたイベントになっていたり…。
そう、派手さはないけれど、小さな楽しみや妙な工夫を積み重ねて"静かに満喫している"のが、この「どこも行かなかった人あるある」なんです。
そんなトミー家のお盆休みのイベントは、もちろん現在セリーグ1位で優勝マジックが点灯している我が"阪神タイガース"の試合観戦。
球場で観戦すると負ける確率が高いことから、2年前に大きなテレビに買い替えたのでリモート観戦?ですが、これが思った以上に充実した時間でした。
球場の熱気は画面越しにも伝わってきますし、解説やリプレイをじっくり楽しめるのは自宅ならではの特権。月刊タイガースを片手にお菓子をバリバリ食べながら、点が入れば思わず立ち上がって拍手──まるでリビングが甲子園になったかのような雰囲気でした。
どこかへ出かけていたら、きっとスマホで試合結果をチェックするだけで終わっていたところが、自宅で腰を落ち着けて観戦したからこそ、選手一人ひとりのプレーや、チーム全体の流れにじっくり向き合うことができる。
普段は気づかなかった采配や、若手選手の成長ぶりにも目を向けられ、気がつけば4時間近い長丁場もあっという間に過ぎてしまいます。
また、家で観戦しながら過ごす時間は、夫婦の会話も自然に増やしてくれます。「この選手、〇〇高校出身ってそれ何県にある?」「この選手の今年の年棒はたったの〇〇〇〇万円やって、来年は倍やな!」といった何気ない会話が、気持ちを和ませてくれるのです。外出してレジャーを楽しむのももちろん良いですが、"家で共に過ごす時間"には、また別の価値があります。
親が元気だった頃は、お盆休みといえば実家の大阪に帰っていましたが、今は「どこにも行かない選択肢」だって十分アリかなって気がします。むしろ人や車で混雑するのを避け、心から好きなことに没頭できる時間のほうが、とても贅沢な過ごし方だと思うようになりました。
2025年の優勝を目前に控え、我が阪神の勝利に一喜一憂しながら過ごしたお盆は、遠出に負けないほど思い出深い時間となりました。
お盆休みを出かけず家で過ごした"リアル"は、私にとって十分に価値ある体験だったと胸を張って言えるのです。
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