AIが歌う日本の名曲に、なぜか心を動かされた夜
最近、YouTubeで思わず最後まで見入ってしまった動画があります。
それはサザンオールスターズや久保田利伸、ORIGINAL LOVEの名曲を、AIが作り出した黒人のジャズ歌手がアレンジして歌っている動画。もちろん原曲を知っている身としては、懐かしさと新鮮さが同時に押し寄せてくる、なんとも不思議な体験でした。
サザンの曲が持つ独特の日本的な情緒や、久保田のソウルやR&Bに根ざしたグルーヴ感。それらを、ジャズアレンジで、しかも実在しないAIミュージシャンが歌い上げる。
特にORIGINAL LOVEの"接吻"を聞いた時は、思わず固まってしまいました。
一度聞くと「こんな解釈があったのか」と驚かされるので、まだご存知ない人は是非聞いてきてください。テンポやコード進行が変わるだけで、同じ曲なのに全く違う表情を見せています。
特に印象的なのは、日本語で歌うのとは異なるアクセントや間の取り方によって、歌詞の意味よりも"音楽としての響き"が前面に出てくる。その結果、何度も聴いてきた曲が、まるでスタンダードジャズのように生まれ変わっているように感じました。
サザンや久保田利伸という、日本の音楽史に残る楽曲が、AIによって国や文化を越えて再解釈される。
それは単なる技術デモではなく、日本の音楽が持つ普遍性を証明しているようにも感じました。これから先、AIと人間がどんな形で音楽を作り、楽しんでいくのか。その未来を少しだけ先取りして見せてくれる動画だと思います。
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