我が家の冷蔵庫に潜む小悪魔的調味料 - 旭ポン酢

我がトミー家の冷蔵庫のドアポケットに、ひっそりと潜む一本の小瓶がある。

ラベルには、どこかレトロで堂々とした文字 --「旭ポン酢」。そう、私が小中時代を過ごした大阪府八尾市生まれの伝説的ポン酢だ。

大阪人なら一度は口にしたことがあるという、柑橘の香りと旨味のバランスが絶妙なこの味。東京に来た頃は見かけなかったものが、20数年前からは大きなスーパーでも買えるようになり、またこの小悪魔的調味料に嵌っている。


焼き餃子にちょっとかけてみたら、酸味の奥に潜む深いコクが口いっぱいに広がる。

メインで使うのは"かしわの水炊き"の時、さらには"鳥の唐揚げ"の下味にまで――。気づけば、我が家では鍋料理以外にもほとんどが"旭ポン酢仕様"になっていた。今では、島根県生まれの妻の方が嵌っている。


もうトミー家では、「なあ、今夜もオレの出番ちゃうんか?」と、冷蔵庫の奥から大阪弁で囁いてくるその声に抗える者などいない。そして、ビンを取り出す時のBGMはもちろん六甲おろし♬。


この調味料が不思議なのは、どんな料理にもなじむ懐の深さ。

酸っぱすぎず、甘すぎず、ちょっとの量で全体をまとめ上げる手腕。まさに“味の演出家や~!”であり、“食卓の支配者や~!”でもある。


そして、旭ポン酢の不思議は――減らないようで減っていること。

使っている実感がないのに、ある日ふと見ると残りわずか。「え? もうないの?」と慌てて買い足すのがいつものパターン。

このあたりも、小悪魔的と言わざるを得ない。


結局、私は小さい頃からこの旭ポン酢に完全に取り憑かれている。他のポン酢を試しても、何かが違う。酸味の角が立ちすぎたり、旨味が薄かったり――どれもピンとこない。


「やっぱり"旭"やな!」とつぶやき、また冷蔵庫から"旭ポン酢"を取り出す。

もはや我が家でには、阪神タイガースと旭ポン酢という“大阪の小悪魔”が欠かせない。

使えば使うほどクセになる。

この小瓶の中には、ただの調味料以上の何か――人を笑顔にする不思議な魔法が詰まっているのだ。

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