暮らしを温める、ココアとクラシックミニ
私は毎朝寝起きに、コーヒーではなく調整ココアを飲んでいます。
調整ココアとは、純ココア(ピュアココア)に、砂糖・脱脂粉乳・香料などを加えて飲みやすく加工したもので、どこのスーパーでも「スティックタイプ」で売っています。
以前は、専門店で曳きたての豆を買ってコーヒーメーカーで淹れて飲んでいましたが、そもそもコーヒー通ではないので、今はポリフェノールが多く含まれるココアにしています。
スティックタイプでも、カップに湯気が立ち上ると、それだけで少し気持ちが整い。カカオの香りとやさしい口当たり、ほんのりとした甘さ。これが目覚めたばかりの身体と心に、ゆっくりとしみ込んできて、この一杯のお陰で、慌ただしい一日のスタートが、ほんの少しだけ柔らかくなります。
ココアもクラシックミニと似て、コーヒーや現代車のようにシャキッとさせてくれるわけではないし、紅茶のような華やかさもありません。ただ、心がフっと緩む瞬間を与えてくれだけのもの。例えば、寒い朝、外に雪が降っている日でも、湯気の立つココアを手にすると、不思議と心がほぐれていくもので、焦らず、慌てず、今日一日を丁寧に過ごしたいと思えるんです。
ミニとココア。どちらも、「効率」や「スピード」を求める現代とは、少し距離を置いた存在かもしれませんが、そのぶん、どちらにも"人の暮らしに寄り添う力"があると思うのです。使うほどに愛着がわき、日常の中に小さな幸せを見つけさせてくれる。
私は、この二つがあるだけで、「自分らしい時間」が少しずつ積み重なっていくような気がします。
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